Character キャラクター
ブルース・モルゲンホルト

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■ブルース・モルゲンホルト(コンピュータ・エンジニア)

■人物紹介:モルゲンホルトは、見た目はいたって変哲のない男だが、実は世界で最高レベルの頭脳をもつ12人ほどの人物たちの一員である。

■出生:1967年2月9日、デラウェア州ケープメー

■身長:5フィート9インチ (約1m73cm)

■体重:128ポンド (約 58kg)

■外見:モルゲンホルトの外見はその言動ともども平凡である。チノパンと趣味のいいセーター、暑い季節には綿製のボタンダウンの半袖シャツを着ている。肌の色合いも平均的で、男前とも不細工とも言えない風貌である。子供たちを学校に迎えに行く際にはミニバンに乗っている。

■性格:モルゲンホルトは比較的謙虚で大それた野心を抱かない性格ゆえ、ほぼ苦労せずに幸せで楽しく、悩みのない充実した人生を送ることができている。怠け者には程遠いモルゲンホルトは頭を使う際には完璧を期するタイプだが、彼にかかれば少々頭を使い、僅かな努力をすれば偉業を成し遂げるのに事足りてしまうのである。

■経歴:モルゲンホルトはケンブリッジ大学で情報工学と数学を二重専攻で学び、前者で学士号を取得した。修士および博士課程はハーバード大学にて数学で修了している。「カオス下での不完全性」に関する彼の博士論文はノーベル賞を受賞してもおかしくない内容のものだったが、未だに誰も彼の持論を理解できずにいるのである。彼は純粋な数学の分野から離れるため、博士課程終了後も大学に残ってほしいという提案を断わり、ブリティッシュ・コロンビア大学で物理学と情報工学の学位を取得すると学術の世界を後にし、二度と戻らなかった。複数のシンクタンクで合計10年以上勤務し、最終的にライト=プリッチャード・テクノロジー社にて各国政府による国内の情報インフラの物理的整備を手伝う仕事に就いた。エンジニア陣に助言をするのがモルゲンホルトであるのとそこらのアドバイザーであるのとでは、最終的な結果が何十億ドル分も違ってくるのである。2005年のグルジア情報危機後、モルゲンホルトは国連によりマッセ・アルゴリズムのリバース・エンジニアリングを手伝うよう要請され、これに応じた。その際に彼はアブラヒム・ツェルケジーと共同で作業にあたり、二人でマッセ・アルゴリズムの中核部分であるマッセ・カーネルを発見している。