イスラム世界において一大勢力を築いたセルジューク朝だが、十字軍の介入、さらにはアサシン教団ら敵対勢力のテロ活動により、しだいに支配力を失っていく。そして国内では、自ら王を名乗った首長らが独立して政権が分裂。ついにはエジプトで興ったアイユーブ朝によって、アラビア半島まで追いやられてしまう。
その後、エジプトでアイユーブ朝を興したサラディンが大シリアの支配権をも握るようになり、このサラディンの軍勢と十字軍の抗争が激化していくのだ。