アサシン クリード ブラッドライン

STORY

史実におけるテンプル騎士団

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テンプル騎士団とキプロス島

『アサシン クリード ブラッドライン』の舞台であるキプロス島は、トルコの南にある地中海の島のひとつで、古くからラテン系民族が暮らしていた。12世紀初頭まではビザンティン帝国(東ローマ帝国)領だったが、1191年にイングランド王リチャード1世に占領される。その後はテンプル騎士団に売却され、その後紆余曲折を経てこの島はエルサレム王国に売られた。以後、この島はエルサレム王国などの十字軍国家にとって重要な後方供給基地となる。
なお、ゲーム本編ではキプロス島がテンプル騎士団に売却された当時の模様が描かれている(ただし、勢力や登場人物などの多くはフィクションである)。

キプロス島に逃げた騎士団

1291年、中近東における十字軍勢力の最後の拠点だったアッカがエジプトのマムルーク朝によって陥落すると、エルサレム王国の常駐軍だったテンプル騎士団と聖ヨハネ騎士団はキプロス島に撤退する。そのときに両騎士団の拠点が置かれることになったが、この地はパリが本拠だったテンプル騎士団よりも、キプロス島やロードス島に本拠を置いていた聖ヨハネ騎士団にゆかりが深い。テンプル騎士団にまつわる史跡で現存しているのは、14世紀初めにキプロス王から与えられたコロッシ城のみである。